AI(人工知能)は人生を奪うのか

AIは間違いなく仕事を奪います。ゴールドマンサックスのトレーディング部門の社員が大量にレイオフされたのを見るまでもなくほとんどの職業を奪うでしょう。

gigazine.net

いわゆる知能労働である、弁護士、医者、会計士なんかも、厳しいと思います。これらは過去の事例から最適解を求める作業がメインですから、AIの方がそういう作業はずっと得意です。頭脳労働では一般的に正しいか正しくないかを決定するのが難しい状況でその役割を求められますが、答えの決定が難しい以上、答えの決定方法はどれだけの確率でその答えが正しい状況が起こるかに求めるしかありません。それはAIの方が過去事例を圧倒的に速く網羅的に検討できるのです。少なくともそう遠くない将来にそれは実現するでしょう。

車の自動運転も難しいと言われていますが、それもあと10年くらいなんじゃないでしょうか?自動運転が推進される大きな理由の一つは、自動運転もミスをするがそれは人間のミスよりもずっと頻度が少ないということです。ちなみに、日本メーカーは公道での試験が限定的にしかできず欧米メーカーに圧倒的に遅れています。かつてのイギリスにおける赤旗法 - Wikipediaのようにならなければいいのですが。

でもね、

そのAIが仕事を奪う社会は不幸でしょうか?その先に待つのは、何もしなくていい世界です。AIがご飯を作ってくれるし、家も建ててくれるし、好きなデザインの服も作ってくれる。具合が悪かったらすぐに診断してくれる。行きたいところがあれば、自動運転で連れて行ってくれる。

かつて北欧の手厚い福祉を賞賛し「ゆりかごから墓場まで」といいましたが、将来にAIが「ゆりかごから墓場まで」面倒を見てくれるでしょう。それは人類かずっと夢見て来た楽園のように思えるのです。